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トピック:『わたしの祖国(そこく)』
『わたしの祖国(そこく)』をアラビア語で『ワタニー』と言います。特別の愛着をもって口にされる言葉です。アラブの子どもたちは自分が生まれ、育った土地を愛し、ワタニーのために自分もがんばろうと思う気持ちを幼(おさな)いころから抱(だ)きます。
ワタニーのために何をするかは、一人ひとりが自分自身で考えます。たとえば、医学を学んで自国の病人を救うこと、経済(けいざい)を学んで安定した経済発展(はってん)の道を開くこと、外国の言葉や文化を学んで諸外国(しょがいこく)との相互理解(そうごりかい)を深めることなどです。この子どもたちの気持ちとがんばりにこそ、国の将来(しょうらい)はゆだねられているのです。日本の将来がみなさんの手の中にあるのと同じです。
この愛国心はしかし、自国のみに注がれるものではありません。国家や民族や血縁(けつえん)地縁(ちえん)をこえ、信仰によって人々が結ばれ、共同体をなし、おたがいを愛し合い助け合うことが大切だと考えられています。この国家や民族などをこえた共同体をウンマ(*)といい、ウンマに生きる人々は国境(こっきょう)をこえた兄弟愛や愛国心で結ばれています。
実際(じっさい)にわたしは日本から自分の国に帰る時に、たとえばアラブ首長国連邦(しゅちょうこくれんぽう)など自国以外であってもイスラーム教国に入った時点で親しみとなつかしさを感じます。みなさんはどうですか? 外国で兄弟愛や親しみを感じるのはどんな時ですか?
* ウンマとは、イスラームを信仰(しんこう)し、イスラームに生きる人々で形成される共同体です。日本語ではイスラム共同体と訳(やく)されています。
執筆(しっぴつ):
マキ キミノ フクウラ
アラブ・イスラーム学院 学生
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