ほっそりと美しいガザーラ(*)
草原がかの女の遊び場
かの女のすみかはうっそうとした木の茂(しげ)み
幼(おさな)い子鹿(こじか)がかの女のあとをついていく
ガザーラが立ち止まると、子鹿はそのまわりをぐるっと歩く
ガザーラが乳(ちち)を飲ませると、子鹿の口は熱い乳で満たされる
ガザーラは子鹿を愛(いと)おしみ、遠くへ行かないようにと願う
草原のあちらこちらに出かけては おいしそうに草を食(は)む
優雅(ゆうが)に、くつろいだ様子で(草原の起ふくを)登り、また下る
満々と水をたたえた池をめざす
ガザーラは(この世の)物事を安寧(あんねい)にしてくれた神を讃(たた)える
ガザーラはいつも猟師(りょうし)を警戒(けいかい)し、
姿(すがた)をみれば遠くまで駆(か)けて逃(のが)れる
危険(きけん)を感じると、神の命令に従(したが)ってあいさつする
人生に感謝(かんしゃ)して、やさしさに彩(いろど)られて、
善(ぜん)なるものの誇(ほこ)りをもって
*ガザーラとはメスジカです。姿(すがた)や動作が優美(ゆうび)な動物の
代表的存在(そんざい)で、たびたび詩に詠(よ)まれます。
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