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サウジアラビアの国家治安部隊は、毎年、アラブ世界の主要な文化祭の一つである「ジャナドリヤ・フェスティバル」を開催(かいさい)します。
ジャナドリヤは、首都リヤドから45キロメートルほど離(はな)れた地域(ちいき)に位置し、国民的な文化伝統(でんとう)フェスティバルの公式開催地に選ばれました。

ジャナドリヤ・フェスティバル開催地(※1)
ジャナドリヤ・フェスティバルには200万人をこえる人々が訪(おとず)れ、毎年2月に、2週間にわたって催(もよお)されます。
このフェスティバルは、1980年代のなかばに、3000頭ものラクダが疾走(しっそう)するラクダレースとして始まったのですが、これが人々の高い人気を得て大成功を収(おさ)めたため、毎年の公式行事となったのです。
そして年を重ねるごとに、文化活動や社会活動、スポーツ、また、芸術(げいじゅつ)分野のかずかずの展示(てんじ)会、伝統市場、民族的食文化の紹介(しょうかい)などもそれに加えられるようになり、今日では王国だけではなく、世界各地から観光客が訪れる一大イベントとなりました。

ラクダレース(※2)
フェスティバル開催(かいさい)中には、かずかずの伝統芸能団(でんとうげいのうだん)が、王国各地のさまざまな芸術や踊(おど)りや民謡(みんよう)を披露(ひろう)します。
その中で最もきわだつのは、ナジド地方(首都リヤドをふくむ中部地方)に伝わる「サウジの舞(まい)」でしょう。それは剣(けん)の舞で、参加者たちはそれぞれ剣をかざしながら列を作り、列の中央にいる一人が、タブル(注:アラブ古来の太鼓〈たいこ〉)のリズムに合わせて詩歌を歌います。
この舞は、サウジアラビアの国王(アブドッラー・ビン・アブディルアズィーズ国王)をはじめとする王族の人々が参加することでも、よく知られています。

サウジの舞(※3)
また、ヒジャーズ地方(マッカ、マディーナ、ジェッダをふくむ)に伝わる「笛の舞」では、笛とタブル(太鼓)が演奏(えんそう)に用いられ、参加者は長い木の棒(ぼう)を持ち、それを指の間に挟(はさ)んで回しながら舞(ま)います。

笛の舞(※4)
ジャナドリヤ・フェスティバルでは、ラクダレースと同じく、競馬も催(もよお)されます。競馬は、その美しさがきわだつアラブ古来のスポーツで、アラブ人の間で広い人気があります。
また、ジャナドリヤ・フェスティバルでは、さまざまな店がその内外に立ち並(なら)ぶ市場も開かれ、かじ屋や皮革(ひかく)の縫製(ほうせい)業、また、植物や薬草を調合して香料(こうりょう)やせんじ薬を製造(せいぞう)する職人(しょくにん)の仕事など、伝統的な手工芸のすべてが展示(てんじ)されます。
職人たちはそこで、たとえば、客たちの前でナツメヤシの乾(かわ)いた葉でカゴを作り、その手工芸の歴史や、使用する道具、デザインについてなど、客たちの質問(しつもん)に答えながら作業を進めていくのです。
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陶器(とうき)作り(※5) |
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ナツメヤシの乾いた葉でカゴを 作っているところ(※1) |
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木彫(ぼ)り工芸(※5) |
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毛糸をつむいでるところ(※1) |

服を染(そ)めているところ(※5)
伝統市場では、国内各地の伝統衣装(でんとういしょう)やサウジアラビア特有の装飾(そうしょく)品、遊び、食べ物も展示されます。

伝統的市場(※2)

金をあつかう店(※5)
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タムル(ナツメヤシ)の実(※5) |
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民族衣装を着た女の子(※1) |
ジャナドリヤ・フェスティバルは、さまざまな文化・伝統芸術活動の紹介(しょうかい)を通して、王国の文明的側面を紹介します。
その中でも特にきわだつものの一つが、アラビア文学と伝統的詩歌の伝承(でんしょう)であり、それは、本の展示会や文化講演(こうえん)会、学問研究会、社会劇(げき)、詩歌読唱の夕べ、などを通して紹介されます。
また、ジャナドリヤ・フェスティバルでは、絵画や彫刻(ちょうこく)などの芸術(げいじゅつ)や伝統工芸にも重きを置いており、それは、子供たちの絵や写真、また美術作品や工芸品などの展示を通して紹介されています。
そして、ジャナドリヤの地には伝統的な農園が作られており、古来の農業手法や、かんがい、水やり、井戸掘(いどほ)り、収穫(しゅうかく)物の運搬(うんぱん)の方法などを示(しめ)しています。
つまり、ジャナドリヤ・フェスティバルは、サウジアラビアとその社会の文化や伝統(でんとう)や文明的側面を映(うつ)し出す鏡であり、王国とアラビア文化を愛するすべての人たちが訪(おとず)れるべきユニークな催(もよお)しであることにはまちがいないのです。

古来の運搬(うんぱん)車(※1)

井戸(いど)から水を引き上げているところ(※1)

井戸から引き上げられる水(※5)
(※1)Photo Courtesy of www.friendsoflight.com
(※2)Photo Courtesy of www.sct.gvo.sa
(※3)Photo Courtesy of www.eid.gvo.sa
(※4)Photo Courtesy of www.alriyadh.com
(※5)Photo Courtesy of www.webshots.com
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