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 ■なんだろう? 第2回 「アラビア語由来の星の名前」

アラビア語由来の星の名前

夜空を彩(いろど)るさまざまな星座(せいざ)には、アラビア語がもとになった星の名前がたくさんあります。春の星座から冬の星座へとたどりながら、その名前を紹介(しょうかい)します。

こぐま座
星の名前 コカブ(こぐま座〈ざ〉)
アラビア語  (カウカブ)

こぐま座の星。アラビア語で「星」。もともとは「アル・カウカブ・アル・シャマリー」(極の星)という名前だったのが前半部分だけが残ってなまったもの。北極星は2万6000年の周期で変わり、この星は紀元前1500年から紀元前300年のころまで北極星だったといわれています。現在(げんざい)の北極星は、しっぽの先にあるポラリスです。

しし座

星の名前 デネボラ(しし座〈ざ〉)
アラビア語  (ダナブ・アル・アサド)

「獅子(しし)の尾(お)」という意味から付けられた名前。しし座の白く輝(かがや)く二等星。

からす座

星の名前 アルゴラブ(からす座〈ざ〉)
アラビア語  (アル・ゴラーブ)

太陽神アポロンの使いだったカラスをかたどるからす座の星。道草のいいわけにウソをついたカラスを罰(ばっ)して、アポロンが美しい声と銀の羽根を奪(うば)い、見せしめのために天空にあげたという伝説があります。

うみへび座

星の名前 アルファルド(うみへび座〈ざ〉)
アラビア語 (アル・ファールド)

うみへびの心臓(しんぞう)のところで輝(かがや)く赤い二等星が目立ちます。名前をアルファルドといい、アラビア語で「孤独(こどく)なもの」という意味です。このあたりには明るい星が少なく、アルファルドがぽつんとひとつだけ輝(かがや)いていることから名付けられたのでしょう。うみへび座は全天で最も大きく、頭の先からしっぽの先まで昇(のぼ)りきるのに6 時間もかかります。

こと座

星の名前 ヴェガ、ベガ(こと座〈ざ〉)
アラビア語 (アン・ナスル・アル・ワーキウ)

「降下(こうか)するワシ、降(お)り立つワシ」を意味する「アン・ナスル・アル・ワーキウ」の「ワーキウ」が「ヴェガ」に転じたもの。夏の夜空で最も明るく輝(かがや)いていること座の一等星。日本では七夕の「織姫星(おりひめぼし)」、北欧(ほくおう)では「夏の夜の女王」とも呼(よ)ばれます。

はくちょう座

星の名前 デネブ(はくちょう座〈ざ〉)
アラビア語 (ダナブ・アッ・ダジャージャ)

デネブはアラビア語で「めんどりの尾(お)」。はくちょう座の尾(お)っぽの部分に一等星として輝(かがや)いています。

わし座

星の名前 アルタイル(わし座〈ざ〉)
アラビア語  (アン・ナスル・アッ・ターイル)

「アン・ナスル・アッ・ターイル」=「飛翔(ひしょう)するワシ」というアラビア語の後半部分だけをとったもの。ベガと天の川をはさんで向かい合う一等星。わし座の目印。日本では古くから「彦星(ひこぼし)」「牽牛星(けんぎゅうせい)」として親しまれてきました。

さそり座

星の名前 カルブ・アル・アクラブ(さそり座〈ざ〉)
アラビア語  (カルブ・アル・アクラブ)

さそり座の星。アラビア語で「さそりの心臓(しんぞう)」という意味。もともとは星座(せいざ)全体に対する名前がこの星に与(あた)えられたものだと考えられています。

やぎ座

星の名前 アルゲジ(やぎ座〈ざ〉)
アラビア語  (アル・ジャディ)

アラビア語で「al-jadi」は、やぎの意味。ちなみにヘブライ時代、十二宮の星座(せいざ)のことを「Gedi」といいました。この星は二重星です。

ペガスス座

星の名前 アルゲニブ(ぺガスス座〈ざ〉)
アラビア語  (アル・ジャンブ)

アラビア語の「アル・ジャンブ」(わきばら)から。


星の名前 マルカブ(ぺガスス座〈ざ〉)
アラビア語  (マルカブ)

アラビア語の「マルカブ」(乗り物)。ペガスス座の主星。

アンドロメダ座

星の名前 アルフェラツ(アンドロメダ座〈ざ〉)
アラビア語 (スラト・アル・ファラス)

アラビア語の「アル・スラト・アル・ファラス」(馬のへそ)。ペガススの四辺形の一番左側に見えている星です。アンドロメダ姫(ひめ)の頭に輝(かがや)く星であるとともに、ペガススのへそに輝(かがや)く星でもあります。現在(げんざい)はアンドロメダ座の星になっています。

みなみのうお座

星の名前 フォーマルハウト(みなみのうお座〈ざ〉)
アラビア語  (ファム・アル・フート)

みなみのうお座。秋の南天低くに見える小さい星座(せいざ)。ファムン「口」、ハウト「くじら」=くじらの口。口を大きくあけて、みずがめ座のみずがめから流れ落ちる水を飲んでいるような姿(すがた)をしています。

ペルセウス座

星の名前 アルゴル(ペルセウス座〈ざ〉)
アラビア語 (アル・グール)

アラビア語のラス・アルグル「悪魔(あくま)の頭」からきています。ギリシア神話のペルセウスが退治(たいじ)したメドゥーサの首をあらわしています。アルゴルはペルセウスにある全天で最も有名な変光星の一つ。二つの星がお互(たが)いの周りを回っており、一方がもう一方の星を隠(かく)すことによって明るさが変わって見えています。

おうし座

星の名前 アルデバラン(おうし座〈ざ〉)
アラビア語  (アッ・ダバラーン)

おうし座(ざ)の中にあるだいだい色をした一等星。プレイアデスの「後に続く、後にやってくる」ため、このように命名されました。プレイアデス星団(せいだん)は日本では「すばる」と呼(よ)ばれ、親しまれています。

エリダヌス座

星の名前 アケルナル(エリダヌス座〈ざ〉)
アラビア語 (アル・アーハル・アン・ナハル)

アケルナルはエリダヌス座の南の端(はし)にあり、アラビア語で「河(かわ)の果て」という意味。エリダヌスはギリシア神話に出てくる川です。エジプト人はナイル川、ペルシャ人はユーフラテス川、ローマ人はポー川と、それぞれ身近な川の名前で呼(よ)んでいました。

オリオン座

星の名前 アルゲバル(オリオン座〈ざ〉)
アラビア語  (アル・ジャッバール)

アラビア語の「巨人(きょじん)」。もともとはオリオン座(ざ)全体の名前でした。


星の名前 ベテルギウス(オリオン座〈ざ〉)
アラビア語  (マンキブ・アル・ジャウザー)

ベテルギウスは「巨人(きょじん)のわきの下」という意味です。オリオン座の鼓(つづみ)の形の左上に位置する一等星です。表面温度は3000度しかないので赤色に見えています。


星の名前 リゲル(オリオン座〈ざ〉)
アラビア語  (リジル・アル・ジャウザ)

リゲルとは「巨人(きょじん)の左足」という意味です。オリオン座の鼓形(つづみがた)の一番右下、ちょうどオリオンの足元に位置している一等星で青白く明るく輝(かがや)いています





参考資料:アラブイスラーム学院 アラビア語カフェ アラビア語由来の星の名前
     http://www.aii-t.org/j/maqha/thaqafa/star.htm

参考文献:
沼澤茂美他著、星座ポケット図鑑(1995)、且蝠wの友社

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