ある晴れた日の昼下がりのこと。自然ゆたかなアラビア村の真ん中にある泉 のそばの大きな木の下で、ハキムおじいさんが美しい本をかた手に、いつものように考え事をしています。そこへ、 学校帰りの子どもたちが通りかかりました。手にはオリーブのなえ木を持っています。
ハキムおじいさん、アッサラーム・アライクム。
クルアーン
それはとてもすばらしいことだよ。クルアーンとはアラビア語で「読誦(どくしょう)するもの」という意味だよ。さっきも話したけれど、クルアーンはアッラーから大天使(だいてんし)ジブリールを通してムハンマドに啓示(けいじ)された、神の言葉なのだよ。当初はまだ、まとまった本の形にはなっていなかったし、だからこそ、初期のムスリムにとって、クルアーンの言葉を暗記し、声に出して唱えることは、大きな喜びだったのだよ。神の言葉を唱えることはムスリムにとっておおきな喜びなのだから。 現在でも世界中のムスリムたちはクルアーンを読誦(どくしょう)し、暗記することに喜びを感じているよ。
アラビア文字のアルファベット
ハキム
アラビア語の書き方
たとえば、言葉がまったくわからない国を旅していても、アッラーフ・アクバル(アッラーは偉大〈いだい〉なり)という言葉を聞くと、礼拝(れいはい)の時間をのがさずにすむわけですね。
アラビア書道 (本田孝一先生の作品)
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