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アラビアもよう
アラブのどうわ


 ■アラブのどうわ 第36回 となりの人から回しなさい

となりの人から回しなさい  昔アラビアに、アブドッラーという人がいました。

 ある日アブドッラーは、羊を一頭屠(ほふ)りました。召(め)し使いの少年はその羊の皮を剥(は)いで肉を切りました。
 そこでアブドッラーは少年にこう言いつけました。
 「それが終わったら、となりの家から配りなさい。」

 そこにいた客がそれについてたずねると、アブドッラーは、預言者(よげんしゃ)ムハンマドがかつて、隣人(りんじん)や近所に親切にするよう教えられたのだと答えました。


となりの人から回しなさい

 預言者ムハンマドは、近くにおなかをすかせた人がいると知りながら満腹(まんぷく)になることを戒(いまし)め、たとえ少しでも分けるよう教えました。

 そして仲間の一人にこう言ったのです。
 「スープを作る時には、少し水を足しなさい。そしてあなたの隣人にそれを分けてあげなさい。」


【ハキムのひとこと】

ハキム

 預言者ムハンマドは人々に、隣人(りんじん)にいつでも気を配るよう、何度も教え、その方法の一つとして、おいしいものや良いものがある時には、できるだけ隣人たちにも分けるよう言いました。いつでも自分のことを思い出して、たとえわずかでもいいものを分けようとしてくれるやさしい人が近くにいれば、だれでもとても温かい気持ちになりますね。

 

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