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昔アラビアに、ムハンマドという神様の預言者(よげんしゃ)がいました。
ある時、一人のお母さんが幼(おさな)い子どもに向かって、「こっちへおいで、何かあげるから……。」と言い、何かあげるようなそぶりを見せました。
それを聞いたムハンマドは、そのお母さんにこうたずねました。
「あなたは子どもに何をあげたかったのですか?」
するとそのお母さんは、「ナツメヤシの実を。」と答えました。
そこでムハンマドはこう言いました。
「もし何もあげなかったとしたら、一つうそをついたことを、あなたは神様のもとで書き留(と)められるところでした。」
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