昔アラビアに、ウルワという人がいました。
ある時ウルワは、片方(かたほう)の足が病気にかかり、医者にみてもらいました。
すると足をみた医者は、それは大変重い病気で、その足を切ってしまわなければ、病気が体全体に広がってしまうと言いました。ウルワは悲しく思いましたが、がまんして神様に祈
( いの ) り、その不幸を神様がよいものでつぐなってくださるように願って、足を切ってもらいました。
またある時、ウルワの子どもたちの一人が過(あやま)って家ちく小屋に入ってしまい、その子は家ちくにおそわれ、死んでしまいました。
ウルワはその子が死んでしまったと知ると心から悲しみましたが、神様に向かってこう言いました。
「神様、わたしにはかつて2本の手と2本の足がありましたが、あなたはその中の1本をお取りになり、残りの3本をわたしに残してくださいました。だからあなたに感謝
( かんしゃ ) をささげます。またかつてわたしには4人の子どもたちがありましたが、あなたはその中の1人をお取りになり、残りの3人をわたしに残してくださいました。だからあなたに感謝
( かんしゃ ) をささげます。」 |