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アラビアの国のひとつ、アフリカ大陸北部、地中海に面した国、リビアの紹介(しょうかい)です。
歴史的遺跡(いせき)や人々の暮(く)らしなどについて知ることができます。

| 国名 |
大リビア・アラブ社会主義人民ジャマーヒリーヤ国(通しょう:リビア) |
| 首都 |
トリポリ(タラブルス) |
| 面積 |
176万平方キロメートル(日本のおよそ4.6倍) |
| 人口 |
およそ574万人(2004年) |
| 民族 |
アラブ人、ベルベル人など |
| 言語 |
アラビア語 |
| 宗教(しゅうきょう) |
イスラーム |
| 時差 |
日本より7時間おくれ |
| 政体(せいたい) |
ジャマーヒリーヤ <大衆(たいしゅう)による共同体制> |
| 元首(げんしゅ) |
ムアンマル・モハンマド・アル=カッザーフィー革命指導(かくめいしどう)者 |

<位置> |
リビアは地中海に面した北アフリカの中央に位置する国で、東はエジプト、南東はスーダン、南はチャドとニジェール、西はアルジェリア、北西はチュニジアに接(せっ)しています。国土面積は世界で16番目に大きく、その広大さからみれば人口はごく少ないと言えます。
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<地理> |
リビアの国土は大まかに言えば、北部の地中海沿岸地域(えんがんちいき)と、内陸部の砂漠地帯(さばくちたい)に分かれます。
沿岸地域の西には肥(ひ)よくなゲファラ平野が広がり、首都トリポリを中心に人口の多くがこの地域で暮(く)らしています。また沿岸地域の東には、リビア第2の都市ベンガジの北東に、アル=ジャバル・アル=アハダル(緑の山脈)高地があります。
リビアは、地中海沿岸諸国(しょこく)の中で最も長い2000キロメートルもの海岸線を持っています。
内陸部のサハラ砂漠は国土の90パーセント以上をしめますが、オアシスが点在し、その周りには肥よくな土地があります。
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| 首都トリポリ |
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<気候> |
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北部沿岸地域(えんがんちいき)は温暖(おんだん)な地中海性気候です。夏の平均(へいきん)気温は27℃ぐらいで湿度(しつど)が低く過(す)ごしやすいのですが、サハラ砂漠(さばく)からふき上げる熱風で一気に気温が上がることもあります。内陸南部は砂漠性気候で、高温で乾燥(かんそう)しており、ほとんど雨は降(ふ)りません。
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| 回ろうのアーチ(レプティス・マグナ:世界遺産) |
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| 砂丘の中の塩湖 |

<人工大運河計画/グレート・マン・メイド・リバー> |
リビアは国土の90パーセント以上が砂漠で、河川(かせん)による水源(すいげん)がないため、水不足の解消は国家の重大事でした。そのため、1980年代の初めから、「人工大運河計画−グレート・マン・メイド・リバー」という巨大国家プロジェクトが進められています。
それは、リビア南部の砂漠に古代からためこまれてきた地下水をくみ上げて人造湖にたくわえ、4000キロメートルにもおよぶパイプラインを通して、それを広大な国土のすみずみまで送るというそう大な事業です。その水は生活用水としてだけではなく、農地にもかんがい用として送られ、リビアの農業を大きく発展(はってん)させることになるのです。
2005年の「愛・地球博」ではこのプロジェクトに使われているパイプの模型(もけい)が展示(てんじ)されました。
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| 工事の様子(※) |
計画図 |

<石油> |
1950年代の終わりにサハラ砂漠(さばく)で油田が発見され、それにより、リビアはアラブ・アフリカ諸国(しょこく)の中でも豊かな国の一つになりました。リビア原油の品質は世界最高級と言われており、主にヨーロッパ諸国に輸出(ゆしゅつ)され、リビアの輸出収入(しゅうにゅう)の90パーセント以上をしめています。
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<歴史と遺跡(いせき)> |
古代リビアでは、西沿岸部にはフェニキア人が、東沿岸部にはギリシャ人が住み着くようになり、その後、古代ローマ人が5世紀もの間、沿岸部全体を支配(しはい)しました。
そのため、リビアには古代ローマの遺跡がたくさんのこされており、世界遺産に登録されているものも数多くあります。しかしその後、7世紀にはアラブ人の力が強まり、リビアはアラビア語とイスラームを受け入れることになったのでした。
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| ローマ劇場(サブラータ:世界遺産) |
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| 岩絵(アカークース:世界遺産) |

<漁港> |
地中海をのぞむスルト湾(わん)はとても豊かな漁場です。中でもトリポリ沖(おき)でとれる地中海マグロは、日本の漁船によってわたしたちの食卓(しょくたく)にもたくさん届(とど)けられています。
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<人と暮(く)らし> |
首都トリポリには人口のおよそ4分の1が居住しており、そのほかにも、ベンガジなどの地方都市をふくめ、北部沿岸地域(えんがんちいき)に人口が集中しています。南部のサハラ砂漠にはアルジェリアと同じく、トゥアレグ族の中にはラクダの放牧をしながら昔ながらの暮らしを営んでいる人々もいます。
また、リビアの銀細工(ざいく)は精こうですぐれており、伝統(でんとう)的なリビア工芸の一つとして人気があります。
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トゥアレグ族の人々(ガダーメス近こう) |
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伝統的な銀・銅製品(トリポリ旧市街) |

<砂漠(さばく)のライオン> |
リビアで最も有名な英雄は、「オマル・アル=ムフタール」という人です。
かれは20世紀はじめに始まったイタリアのしん略に抵抗(ていこう)し、民族の解放・独立(どくりつ)のために、遊牧アラブの人々をまとめてともに戦いました。
最後にはイタリア軍にしょけいされましたが、その正義(せいぎ)と勇気で知られ、イタリア軍の将校(しょうこう)たちにも敬意(けいい)を持たれたと言います。かれの物語はのちに、「砂漠のライオン」という映画になり、日本でもよく知られています。
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紙へいにえがかれたしょう像 |

<リビア料理> |
リビア料理には地中海料理とアラブ料理が混在(こんざい)しており、トマトベースのものが多いです。マグリブ3国(モロッコ・アルジェリア・チュニジア)同様、肉や魚のトマトシチューをかけていただく「クスクス」も食され、地方によってはラクダの肉を使ったシチューがそえられたりします。
また、トリポリなどの沿岸地域では日本と同じように新せんな魚かい類がたくさんとれ、ニンニクなどで香(かお)りづけをした焼き魚など、魚料理も豊富(ほうふ)です。
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シシカバブ |
(※)Photo Courtesy of www.ewpnet.com
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