|
アラビアの国のひとつ、アルジェリアの紹介(しょうかい)です。
世界最大の砂漠(さばく)、歴史や文化遺産(いさん)などについて知ることができます。

| 国名 |
アルジェリア民主人民共和国 |
| 首都 |
アルジェ |
| 面積 |
238万1740平方キロメートル(日本のおよそ6.3倍で世界第11位) |
| 人口 |
3,180万人(2003年) |
| 人種 |
アラブ人(80%)、ベルベル人(19%)、その他(1%) |
| 言語 |
アラビア語(公用語)、フランス語、ベルベル語 |
| 宗教(しゅうきょう) |
イスラーム教 |
| 時差 |
日本より8時間おくれ |
| 政体(せいたい) |
共和制(きょうわせい) |

|
|
<位置> |
北は地中海に面し、東はチュニジア、リビア、南東はニジェール、南西はマリ、モーリタニア、西はモロッコと接(せっ)しています。
アルジェリアは、チュニジア、モロッコと合わせてマグリブ三国と呼(よ)ばれています。マグリブとはアラビア語で、「日の沈(しず)む場所」という意味です。
|

<気候> |
北部の地中海沿岸は南フランスやイタリアなどと同じ温暖(おんだん)な地中海性気候で、5〜9月が乾季(かんき)、10〜4月が雨季ですが、降水量は日本より少ないです。また北部のアトラス山脈から南に行くにつれて気温の差が大きくなり、内陸高原はステップ気候、南部は砂漠(さばく)気候へと変化します。
地中海に向かって吹(ふ)く熱風はシロッコと呼ばれ、その風に乗って砂丘(さきゅう)の砂(すな)がヨーロッパにまで届(とど)くことがあります。
|

<地理と自然> |
モロッコからチュニジアへと東西に延(の)びるアトラス山脈は、アルジェリアでは、地中海沿岸(えんがん)地帯の背後(はいご)を走っています。アルジェリアのアトラス山脈は、アトラス高原をはさんで北のティルアトラス山脈と南のサハラアトラス山脈の2列に分かれています。
内陸部には世界で最も広大な砂漠(さばく)であるサハラ砂漠が広がり、国土のおよそ85%を占(し)めています。南にはホガール山地(アハガル高原)があり、その最高峰(ほう)タハト山は2918メートルあります。
|
 |
| 首都アルジェから望む地中海 |
 |
| ティルアトラス山脈のひとつ |

<人々の暮(く)らし> |
人口の90%は北部の温暖(おんだん)な地中海沿岸地域(えんがんちいき)に住み、南部砂漠地帯にはおよそ150万人の遊牧(ゆうぼく)民が住んでいます。
沿岸地域では、世界遺産(いさん)でもあるアルジェの古い町並(な)みカスバのようなアラブのおもむきに加え、フランス領(りょう)だった影響(えいきょう)で、コンスタンティーヌに代表されるようなヨーロッパ風の町並みも見られます。
その一方、山岳地帯や南の砂漠地帯では、遊牧民たちが今も伝統(でんとう)的な暮らしをしています。その中でもよく日本の旅番組などで紹介されるのがベルベル人のトゥアレグ族の人たちです。
トゥアレグ族の男性は、藍染(あいぞ)めの青いたっぷりとした服を身につけ、頭と顔にターバンをぐるぐる巻(ま)きにしている勇そうな姿(すがた)が特ちょう的です。かれらは今もラクダを飼(か)いながら、昔ながらの伝統的な暮らしを営んでいます。
|
 |
| カスバの古い町並み(アルジェ) |
 |
| トゥアレグ族の男たち |

<独立(どくりつ)> |
第2次世界大戦後の10年近く、民族の独立を願うアルジェリア人と支配国フランスとの間で、激(はげ)しい独立戦争が起こりました。これがアルジェリア戦争と呼(よ)ばれるものです。
その結果、アルジェリアは100万人以上のぎせい者を出し、1962年にようやく独立を勝ち取りました。そして後にその激しい戦いは、イタリア人かんとくの手により、「アルジェの戦い」という有名な映画でもえがかれました。
|
 |
サハラ砂漠 |
アルジェリアがフランス領だった関係から、フランスには今でも大変多くのアルジェリア移民(いみん)の家系(けい)が暮(く)らしています。サッカーで世界的に有名なジネディーヌ・ジダン選手の両親もアルジェリア移民であり、かれはアルジェリア系フランス人です。
|
 |
ジネディーヌ・ジダン選手 |

<国旗> |
この旗はアルジェリア独立運動のシンボルです。緑は繁栄(はんえい)を、白は平和を、赤は独立を勝ち取るために流された勇者たちの血をあらわし、三日月と星はイスラーム信仰(しんこう)を象徴(しょうちょう)しています。
|

<資源と生産物> |
アルジェリアは石油と天然ガスなどの天然資源(しげん)にめぐまれており、ヨーロッパのエネルギー消費量の17%を供給(きょうきゅう)しています。そのほかにも金や鉛(なまり)、鉄鉱(てっこう)石などが豊富(ほうふ)です。広大なサハラ砂漠は、その気候や不便さから、人が住むには困難(こんなん)なことが多いように思えますが、多くの天然資源がその砂(すな)の下にあります。
耕地(こうち)の割合(わりあい)は多くありませんが、住民の5分の1が農業にたずさわっており、オレンジ、ブドウ、小麦を生産します。
またトゥアレグ族の美しい銀細工(ざいく)は大変有名で、女性用のアクセサリーなども今は日本にも輸入(ゆにゅう)されています。
|

<地震(じしん)> |
アルジェリアも日本と同じく大きな地震が多い国であることから、両国の間には地震を通じた強い助け合いの絆(きずな)があります。
10年前の阪神・淡路(あわじ)大震災(しんさい)の時には、アルジェリア政府から兵庫県へ、28人用の大テントが90張(は)り贈(おく)られ、仮設(かせつ)住宅のしき地や公園に設置されて、「アルジェリアテント」としてひ災者の人たちに親しまれました。
その8年後の2003年5月、アルジェリアのブーメルデスに大きな地震が起こり、2,200人以上の人たちが亡(な)くなりました。その時、神戸のボランティアの人たちがアルジェリアに「お返しテント」を贈る運動をしたり、また神戸の小学校の子どもたちがはげましの絵手紙を贈ったりしました。その後来日したアルジェリアのアブドゥルアズィーズ・ブーテフリカ大統領(だいとうりょう)は神戸を訪問(ほうもん)し、小学生たちに感謝(かんしゃ)の気持ちを伝えました。
こうしてひ災者交流が始まり、今年の春は神戸にアルジェリアの民族音楽の楽団をむかえました。
|

<料理> |
地中海沿岸(えんがん)では魚かい類も食べられ、オリーブ油がよく使われます。ショルバ(アラビア語でスープの意味)と呼(よ)ばれる魚のスープが有名です。肉料理には羊肉、とり肉がよく使われます。
北アフリカには小麦をくだいてむしたパスタ、クスクスがあり、これがスパゲッティーの原型だとも言われています。マグリブ3国では特にクスクスをよく食べます。肉や野菜など好みの材料でこうしん料入りのトマトシチューを作り、クスクスにかけていただきます。
|
 |
クスクス料理 |
(※)Photo Courtesy of de.wikipedia.org
ページのうえへ |