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アラビアもよう
まほうのじゅうたん


 ■まほうのじゅうたん 第9回 「チュニジア」


 アラビアの国のひとつ、チュニジアの紹介(しょうかい)です。
 美しい自然や町なみ、砂漠(さばく)で暮(く)らす人々の知恵(ちえ)などについて知ることができます。


国旗

国名

チュニジア共和国

首都 チュニス
面積 16万4154平方キロメートル (日本のおよそ5分の2)
人口 およそ1017万人 (2006年)
人種 アラブ人(98%)、その他(2%)
言語 アラビア語(公用語)、フランス語
宗教(しゅうきょう) ほとんどがイスラーム教
時差 日本より8時間おくれ
政体(せいたい) 共和制(きょうわせい)
元首(げんしゅ) ゼイン・エル・アビディン・ベン・アリ大統領(だいとうりょう)


位置 位置

<位置>
 北アフリカにあるチュニジア、アルジェリア、モロッコは、マグリブ3国と呼(よ)ばれています。「マグリブ」とは「日のしずむところ」という意味であり、地理的に西方にあることを示(しめ)しています。東アジアに位置する日本が「日のいずるところ」と呼ばれるのと対照的です。

 チュニジアはそのマグリブ3国の一番東に位置し、西はアルジェリア、南はリビアと接(せっ)しており、北岸と東岸は地中海に面しています。


<地理>
 チュニジア北部には、西のモロッコ、アルジェリアから続くアトラス山脈の2つの連なりが横断(だん)し、海岸方向へとのびて、丘陵(きゅうりょう)地帯を形成しています。

 中部はおもに草原地帯で、その南には国土の5%をしめる大きな塩水湖、ジェリード湖があり、ジェリード湖から南はサハラ砂漠(さばく)につながっています。

 また東側沿岸(えんがん)部は、アラビア語で「海岸」を意味する「サヘル」と呼(よ)ばれ、南北に美しい砂浜(すなはま)が広がっています。

ハマメット
ハマメット


<気候>
 北部や北西部の地中海沿岸部は地中海性気候に属(ぞく)し、夏は暑く、冬は温暖で雨も降(ふ)ります。中部内陸部は乾燥(かんそう)した大陸性気候、南部砂漠地帯は砂漠性気候に属し、一日の気温差が大きく、雨はほとんど降りません。南部の砂漠地帯では日中40〜50℃になることもありますが、朝夕は冷えこみます。

さばくのテント(ドゥーズ)
さばくのテント(ドゥーズ)


<歴史>
 チュニジアには3000年もの長い歴史があります。「カルタゴ(カルタージュ)」は古代フェニキア人が今のチュニス近こうに建設(けんせつ)した有名な都市国家ですが、のちにカルタゴは古代ローマ人によってうばわれました。そして7世紀中ごろ、アラブ人の手によってアラブ・イスラーム文明がもたらされ、イスラーム国家となりました。

カルタゴ
カルタゴ

<遺跡や建物>
 チュニジアにはローマ遺跡(いせき)がたくさんあり、エル・ジェムの「円形とう技場」や、カルタゴの共同浴場などがよく知られています。また、イスラーム建築(けんちく)では、マグリブで最初に建てられたケロアンの「ウクバ・モスク(グランド・モスク)」や、チュニスの「ザイトゥーナ・モスク(オリーブの木のモスク)」が有名です。
 
エル・ジェムの「円形とう技場」 エル・ジェムの「円形とう技場」
エル・ジェムの「円形とう技場」

ケロアンのウクバ・モスク(グランド・モスク) ケロアンのウクバ・モスク(グランド・モスク)
ケロアンのウクバ・モスク(グランド・モスク)

<海の文化>
 地中海沿岸(えんがん)の美しいビーチや島は、ヨーロッパ人のリゾート地としてとてもよく知られています。空と海の青さから生まれた「チュニジアン・ブルー」と純白(じゅんぱく)を組み合わせた建物が広がる北部「シディ・ブ・サイド」や、中南部のジェルバ島などは、特にその美しさで有名です。

シディ・ブ・サイド
シディ・ブ・サイド

シディ・ブ・サイドの町なみ ジェルバ島ビーチ
シディ・ブ・サイドの町なみ ジェルバ島ビーチ

砂漠の文化
 チュニジア南部にはサハラ砂漠(さばく)や豊(ゆた)かなオアシスが広がり、さまざまな砂漠文化を見せてくれます。そこには、映画(えいが)「スター・ウォーズ」や「インディー・ジョーンズ」シリーズが撮影(さつえい)された砂漠や峡谷(きょうこく)だけではなく、先住民族ベルベル人のさまざまな文化があります。

 たとえば、昔かれらが外敵(てき)から身を守るために作ったマトマタの「穴居(けっきょ)住宅」や、「クサール」と呼(よ)ばれる巨大(きょだい)な貯蔵庫群(ちょぞうこぐん)はその代表です。

 穴居住宅は、地面に月面クレーターのような巨大な穴が開いており、その穴の側面にいくつかの横穴をほり進めて作ったもので、横穴の内部はさらに多くの部屋に分かれています。暑さに対しては日差しをさえぎり、寒さにはすぐれた保温性を発揮(はっき)し、その上、地上からは自然のくぼみや洞穴(ほらあな)に見えるため、身を守るのに最適(さいてき)だったのです。

 
さばくを行くラクダ さばくを行くラクダ
さばくを行くラクダ

ベルベル人のクサール
ベルベル人のクサール
ベルベル人のクサール


マトマタの穴居住宅 マトマタの穴居住宅
マトマタの穴居住宅

 また、オアシスのわき水は砂漠生活の恵みであり、ナツメヤシはもちろんのこと、アプリコットやレモン、ザクロ、バナナ、ミント、野菜などをもたらし、人々の暮(く)らしを豊かに支(ささ)えています。

 
オアシス(シェビカ) ナツメヤシの木
オアシス(シェビカ)
ナツメヤシの木

メディナ
 他のアラブ諸国(しょこく)と同じように、チュニジアでも古い都市は、新市街と旧市街に分かれており、しょ民の生活を映(うつ)し出す旧市街は「メディナ」と呼(よ)ばれます。メディナの路地にはさまざまな種類のスーク(市場)が立ちならび、人々の暮らしや食を支えています。中部の都市「スース」のメディナは世界遺産(いさん)の一つとしてよく知られています。

白かべとブルーのとびらが美しいチュニスの町なみ
白かべとブルーのとびらが美しいチュニスの町なみ

スークにならぶナブール焼き スークにならぶナブール焼き
スークにならぶナブール焼き

料理
 チュニジア料理には玉子をよく使います。たとえば、人気の包み揚(あ)げメニューに「ブリック」という料理があります。春巻(ま)きの皮より大きめの「マルスーカ」という皮に、ゆでたポテトやツナなどの具をのせ、そこに玉子を上手に割(わ)り入れて包み、そのまま揚げてアツアツをいただきます。食べると中からとろりと半熟(じゅく)になった玉子がほかの具と一緒(いっしょ)に口の中に流れこみ、とてもおいしいです。

 チーズやパセリやひき肉などが入ったチュニジア風オムレツ「タジン」や、鳥肉のトマトソース煮(に)を玉子でとじた「オッジャ」などもしょ民的な玉子料理です。また、パスタの原型と言われる「クスクス」も有名で、肉や魚や野菜のトマトシチューをかけていただきます。チュニジアにはトウガラシやニンニクで作る「ハリッサ」というからみ香辛料(こうしんりょう)があり、好みに応(おう)じて多くの料理に使われます。

ブリック クスクスを使った料理
ブリック
クスクスを使った料理

サッカー
 チュニジアのサッカーやサッカー選手は、日本でもすでになじみ深いものとなりました。1995年から1997年まで、チュニジアのジアード・トレンザニ選手がヴィッセル神戸で活やくしていましたし、2002年には、日本と韓国(かんこく)で開催(かいさい)されたワールドカップ大会の予選リーグで、日本代表チームはチュニジア代表チームと対戦しました。




チュニジア


チュニジア

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