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アラビアもよう
まほうのじゅうたん


 ■まほうのじゅうたん 第5回 「エジプト・アラブ共和国」


 アラビアの国のひとつ、エジプト・アラブ共和国の紹介(しょうかい)です。
 有名なピラミッドなどの遺跡(いせき)や人々の暮(く)らしなどについて知ることができます。


国旗

国名

エジプト・アラブ共和国

首都 カイロ
面積 約100万平方キロメートル(日本のおよそ2.7倍)
人口 7030万人(2003年)
人種 アラブ人(少数のヌビア人)
言語 アラビア語
宗教(しゅうきょう) イスラーム教90%、コプト・キリスト教7%ほか
時差 日本より7時間おくれ
政体(せいたい) 共和制(きょうわせい)

<位置>
 アフリカ大陸の北東の角に位置し、北は地中海、東は紅海(こうかい)、パレスチナおよびイスラエル、西はリビア、そして南はスーダンに接(せっ)しています。

位置 位置


<地理と自然>
 エジプトは、東西1240キロメートル、南北1020キロメートルのほぼ正方形の国です。
首都カイロから北に位置する地中海よりのデルタ地帯と、ナイル川にそう、せまいけいこく地帯を除(のぞ)けば、それ以外は砂漠(さばく)で、これが全面積の9割以上に達します。
 世界最長6650キロメートルのナイル川がエジプトの南北を縦断(じゅうだん)して流れ、地中海に注いでいます。

カイロ市街を流れるナイル川
カイロ市街を流れるナイル川


気候
 北部の地中海えんがん地方は温暖(おんだん)な地中海性気候、ナイルデルタ地帯はステップ気候、その他は雨がほとんど降らない砂漠(さばく)気候で、かんそうしています。
 エジプトには、11月〜4月の温暖な冬と、5月〜10月の暑い夏と、主に2つの季節があります。また春にはハムスィーンという名の砂まじりの熱風がふきます。

古代エジプト
 エジプト文明は世界四大文明の一つです。紀元前3000年ごろには王(ファラオ)による統一(とういつ)国家がつくられ、以後約3000年間にわたって、およそ30の古代エジプト王朝が栄えました。キリスト教やイスラーム教が入る前の古代エジプトでは、太陽神をはじめとする多くの神々が信じられており、またファラオが神の化身(けしん)として絶対的(ぜったいてき)な権力(けんりょく)を持っていました。

エジプト古代文字(ヒエログリフ) ツタンカーメンの玉座(エジプト考古学博物館)

エジプト古代文字(ヒエログリフ)

ツタンカーメンの玉座  
(エジプト考古学博物館)
(※)

遺跡(いせき)
 エジプトには古代王朝の遺跡が多く残されていますが、その中で最も有名なものがピラミッドです。古代エジプトにおけるピラミッドはファラオの強大な権力の象徴(しょうちょう)であり、以前はファラオの墓(はか)だとされていましたが、つくられた目的については多くの説があり、いまだに明らかではありません。
 ギザの3大ピラミッドのクフ王のものは世界最大のピラミッドです。底辺は各230メートル、高さは146メートルで、パリのエッフェル塔(とう)が登場するまではこれが世界一高い建造物(けんぞうぶつ)でした。
 250万個(こ)とも言われる石材を積み上げる技術(ぎじゅつ)や、非常(ひじょう)に精密(せいみつ)な測量(そくりょう)、内部の複雑(ふくざつ)な構造(こうぞう)についても多くのナゾに包まれており、また、ほかの2つのピラミッドとの整然とした配置の意味も解明(かいめい)されていないことから、ギザの3大ピラミッドは、世界の七不思議の一つと呼(よ)ばれています。

ギザのピラミッド スフィンクス
ギザのピラミッド
スフィンクス(※)

ラムセス2世の塔門(ルクソール神殿)
ラムセス2世の塔門(とうもん)(ルクソール)(※)

パピルス
 およそ5000年ぐらい前、エジプトではデルタ地帯に生えるパピルスという水生植物の茎(くき)からパピルス紙を作りました。これが世界最初の紙で、英語のペーパー paper の語源はこのパピルスです。パピルス紙には歴史や宗教(しゅうきょう)、法令や契約(けいやく)などに関する記録が筆写され、当時の地中海世界の文化に大きな役割(やくわり)を果たしました。またパピルスは水に浮(う)くので、束ねて船を造(つく)ったりもしました。

パピルス紙 パピルス(エジプト考古学博物館)
パピルス紙

パピルス(エジプト考古学博物館)




エジプト綿(めん)
 エジプトは綿花(めんか)が特産の一つです。エジプト綿は世界でも大変上質(じょうしつ)な綿として知られ、すぐれた肌(はだ)ざわりと通気性が高いことが特長です。暑いエジプトでは、木綿(もめん)はすずしくて着心地(きごこち)ばつぐんな服の素材(そざい)として、とてもよく利用されており、日本でも「エジプト綿使用」と表示(ひょうじ)された上質(じょうしつ)の肌着(はだぎ)や衣類をよく見かけます。

人々の暮(く)らし
 首都カイロはアフリカ最大の都市で、エジプトの人口の約26パーセントの人が生活しています。世界中から観光客がおとずれ、数々の歴史的な大モスクや、世界最古の大学と言われるアズハル大学などもあり、大変活気あふれる都市です。
 またエジプトは農業のさかんな国でもあります。「エジプトはナイルの賜物(たまもの)」という言葉があるように、ナイル川流域(りゅういき)には肥(ひ)よくな土地があり、ナイル川の水を引いたかんがい水路は、何千年にもわたって利用されています。人々はそのおかげで、米、小麦、穀類(こくるい)、豆類、果物、野菜など、多くの農作物を収穫(しゅうかく)しています。

ハーン・アル・ハリーリ市場(カイロ)
ハーン・アル・ハリーリ市場(カイロ)



食べ物
 ハトのライスづめのグリルや、カバブ、クフタといった肉料理もエジプトのごちそうですが、エジプトでは豆や野菜やごまなど、ヘルシーな素材(そざい)も食たくにひんぱんに登場します。サラダにはタヒーナというごまペーストをかけ、レモンをしぼって食べたりしますし、タアメーヤというそら豆のコロッケもあります。
 また、体によいと評判(ひょうばん)で日本でも栽培(さいばい)されるようになったモロヘイヤは細かく切りきざんでスープでのばし、ご飯にかけて食べたりします。お米は日本のものとよく似(に)ており、ピーマンやナスやぶどうの葉の中にお米をつめてスープで炊(た)くマフシーやコシャリなど、お米を使った庶民的(しょみんてき)な料理もたくさんあります。

エイシ(エジプトパン)を作っているところ
エイシ(エジプトパン)を作っているところ












(※)Photo Courtesy of FreeStockPhotos.com


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