 ラナちゃん |
アッサラーム・アライクム、ハキムおじいさん。
カイファ・ハールカ?
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ハキム |
ワ・アライクム・アッサラーム、ラナ。
アナ・ビハイリン、アルハムドリッラー。
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翔 ザキ |
アッサラーム・アライクム、ハキムおじいさん。
カイファ・ハールカ?
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ハキム |
ワ・アライクム・アッサラーム、ザキ、翔(しょう)。
アナ・ビハイリン、アルハムドリッラー。やあ、彩(あや)も来たね。
サバーフルハイル、彩。
ワ・カイファ・ハールキ?
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 彩ちゃん |
サバーフンヌール、ハキムおじいさん。
アナ・ビハイリン、アルハムドリッラー!
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ハキム |
彩もアラビア語がとっても上手になったね! たいしたものだ。 |

翔くん |
ハキムおじいさん、今日はいよいよアリババのクライマックスなんでしょ?
ぼく、ずっとずっと楽しみにしていたんだ!
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 彩ちゃん |
わたしも! アリババ一家はとうぞくの首領(しゅりょう)に家が見つかってしまったけど、どうなるんだろうってね。でもこの前出てきた召使(めしつか)いのマルジャーナが、また何か考えてくれるんじゃないか、って気がしてるんだけれど……。 |
 ラナちゃん |
彩ちゃん、いいカンしてるね。そのとおり、かの女、とってもかしこいのよ。 |
 ザキくん |
かしこいだけじゃなくって、女の子だけどとっても勇気があるんだ。 |
ハキム |
みんなもう待ちきれないみたいだね。
じゃあ、そろそろ話の続きを聞かせようかな。
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すべてはとうぞくの首領(しゅりょう)がもくろんだとおりになりました。
その夜、アリババは首領を家に泊(と)めることにし、馬の背(せ)から壷(つぼ)を下ろす手伝いをして、こう言いました。
「もう夕飯の準備(じゅんび)ができていますから、どうぞ、中にお入りなさい。」
首領は自分の好物を飲み食いしおわると、言いました。
「わたしは向こうに行って、馬に水を飲ませなければなりません。」
納屋(なや)の中で、かれは壷のひとつひとつをめぐり、中にかくれている手下に話しかけて、こう言いました。
「もし、窓(まど)からおれが小鳥のさえずりのような口笛をふくのが聞こえたら、壷から出て来るのだ。その時おれは部屋から降(お)り、ここに来て、おまえたちがやるべきことを言おう。」
そして、そっと納屋を出て、家の中にもどりました。
その夜、マルジャーナが明かりに火をつけようとすると、ランプの油が切れていて火はすぐに消えてしまい、部屋は真っ暗になりました。それでかの女はどうしたら良いか分からず、ひとりごとを言いました。
「明日の朝、余分(よぶん)に油を買わなければいけない。今晩(こんばん)は、あの壷(つぼ)から、今夜使う分だけ少し油をもらってもかまわないかしらね。」
こうして、一番手前の壷(つぼ)の方に向かうと、壷の中にかくれていた男がこうつぶやきました。「時間ですか?」かれは首領が来たと思ったのです。
マルジャーナはおびえて飛び上がりましたが、それでも自分をおさえ、低い声でこう言いました。
「いやいや、まだだ。もう少し待て。」
それから二番目、三番目……と次々と壷の方へ向かうたびに、かくれている男たちが「時間ですか。」とつぶやくので、マルジャーナは「いやいや、まだだ。もう少し待て。」と答えました。

最後の壷(つぼ)の中には油が入っていたので、かの女はその油でランプを満たしました。
それからある考えを思いついたので、じゅうぶんに油をとり、それを火の上で熱しました。
そして壷へと向かって行き、熱した油をその一つ一つに流し込んだのです。
こうして、とうぞくたちは最期(さいご)をむかえたのでした。
とうぞくの首領(しゅりょう)が夜のやみの中を部屋から降(お)りてくると、手下はみなすでにこの世に別れを告げていました。それでかれはとてもおどろき、急いで馬の背(せ)に飛び乗って、にげて行きました。
翌朝(よくあさ)、マルジャーナはアリババにすべてのいきさつを知らせました。またその時、白や赤の印の話も忘(わす)れずに伝えました。アリババはかの女がしたことに感謝(かんしゃ)し、その行いを決して忘れない、と言いました。それから、家の使用人たちに命じて森に大きな穴(あな)をほらせ、その夜、とうぞくたちの死体をその穴の中にうめました。
その後、とうぞくの首領(しゅりょう)は自分がひとりになったことをさとり、こう言いました。
「大きな店を買って、どうくつの絹織物(きぬおりもの)や宝石(ほうせき)をみなそこに置くことにしよう。そうすればそれを売って、これからは安楽に暮(く)らせるだろう。」
かれはその考えを実行し、店を買いました。すると、通りかかる人たちはみな、「なんとすばらしい店なのだろう!」と言いました。
ある日、アリババの息子(むすこ)はとうぞくの首領に会いました。二人の店はとなりどうしだったのです。そこでアリババは、自分の家に夕飯を食べにくるようにかれを家に招(まね)きました。
かれはもう首領の顔を覚えておらず、以前かれに会ったことも思い出せなかったのです。しかし、マルジャーナはかれが家に入ってくるのを見て疑(うたが)いを持ち、ひとりごとを言いました。
「あの男は、確(たし)か前にここに立ち寄(よ)ったことがある。かれはわたしたちに悪事をたくらんでいるようだわ。かれとかれの悪事からここを守らなければ。」
そこで、アリババのところに行って言いました。
「夕食が終わった後で、みなさんにおどりを披露(ひろう)してもよろしいですか?」
アリババはその考えを喜びました。そして食事が終わるのを待って、マルジャーナはかれらの部屋に入って行き、すばらしいおどりを披露しました。
やがておどり終わると、かの女はその中にお金を入れてもらおうと、手にコップをもってそこにいる人々のところをめぐりました。
アリババはコップの中にいくらかのお金を入れ、かれの息子(むすこ)も同じようにしました。
そして、マルジャーナが首領(しゅりょう)の方にかがみこむと、かれはコップの方に手をのばし、その中にお金を投げこみました。その時マルジャーナには、かれの服の中にある短剣(たんけん)が見えたのです。
するとマルジャーナはいなずまのような速さで首領に突進(とっしん)し、かれから短剣を奪(うば)い取って、かれの胸(むね)につきさしました。それでかれはすぐにこの世を去りました。

それを見てアリババは飛び上がり、さけびました。
「マルジャーナ! 何をするのだ?!」
すると、かの女はこう言いました。
「もしわたしがこうしなければ、この男はお二人を殺したことでしょう。かれこそ、油の壷(つぼ)を持って来て、以前ここに泊(と)まったとうぞくの首領なのです。ご主人様、覚えていらっしゃいますか?」
そしてアリババは、マルジャーナがしたことが正しかったと知り、こう言いました。
「おまえは何というすばらしい娘(むすめ)なのだ。わたしは本当におまえのことが気に入った。息子(むすこ)がおまえといっしょになってくれるなら、こんな幸せなことはない!」
こうして、マルジャーナはアリババの息子と結婚(けっこん)しました。首領の財宝(ざいほう)も店も、アリババと家族のものになりました。しかしアリババはそのお金のほとんどを、貧(まず)しい人や困(こま)っている人に分けあたえました。そしてそれからみなは楽しく、幸福に、そして裕福(ゆうふく)に暮(く)らしたのでした。
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 ハキム |
おしまい、おしまい。 |
 翔くん |
ああ、良かったね! アリババはとうぞくたちのお金を、困(こま)っている人たちに分けたんですね。 |
 彩ちゃん |
アリババの息子(むすこ)も、マルジャーナみたいなすてきな人と結婚(けっこん)して、幸せになったでしょうね。マルジャーナは本当に勇気があるし、主人やその家族のことをとっても大事に思っていたんですもの。 |
 ザキくん |
ハキムおじいさん、ぜひまたいろいろなお話を聞かせてくださいね。 |
 
翔 彩

ラナ |
シュクラン・ジャズィーラン、ハキムおじいさん! |
 ハキム |
アフワン(どういたしまして)!
そんなに喜んでくれて、わしもうれしいよ。また今度みんなでいろんなことを話そうじゃないか、インシャーアッラー。
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翔 彩
 
ラナ ザキ |
インシャーアッラー、アッサラーム・アライクム。 |
 ハキム |
ワ・アライクム・アッサラーム。
みんな気をつけて帰るんだよ。
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